都は12日、都内に住む5歳未満の男の子がはしかに感染したことが確認されたと発表しました。
はしかは、発熱や発疹が出るウイルス性の感染症で、感染力が極めて強く、肺炎や脳炎など重い合併症を引き起こすなど重症化する場合もあります。
都は、はしかは予防接種で防げる病気で、1歳のときと、小学校に入学前の1年間の合わせて2回ワクチンを接種することが必要だとしていますが、昨年度の都内の2回目の接種率は92.0%と、前年より1.2ポイント下がって集団免疫を得る目安となる95%を下回っています。
都は、去年の夏、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱など主に子どもがかかる感染症が流行したことから、保護者が医療機関での接種を控えるケースが増えたことが要因とみています。
都の担当者は「2回目の接種は、小学校就学前の3月まで公費負担で受けられるので、対象の人は早期の接種を検討してほしい」と呼びかけています。